MtGでキューブドラフトをする話
世界中で二千万人を超えるプレイヤーとファンを持つ世界最高のトレーディングカードゲーム、マジック:ザ・ギャザリングについてのお話です。
突然ですが、皆さんはキューブドラフトという遊びをご存知でしょうか?
簡単に説明すると、
「自分で選んだ任意のカード群(キューブ)を用意し、それを用いてドラフトをする」
という遊び方です。
任意のカード群は、一般に”強い”と言われているカードを集めたものでもよいでしょうし、リミテを遊んだ後に残った扱いに困る雑多なコモン、アンコモンを集めて再利用するのもよいでしょう。
とにかく何らかの意図をもって集めた大量のカードでドラフトをすればそれはもうキューブドラフトと呼べると思います。
さて、こんな話をするくらいなので既にお分かりだと思いますが、私はこのキューブを作るのがとても好きだったりします。
幼い頃、”砂場で作ったお城の中で右往左往する蟻を眺める”のが好きだった私が、”自分で作ったキューブで悪戦苦闘するプレイヤーを眺める”という遊びに惹かれるのは必然なんですよね。
これまでに作ったキューブだと、
大量のアーティファクトとそれらを参照するカード達のキューブ
バニラ枠をすべてアーティファクト生物にすることでファクトの数を確保した
変わったものだと
ショップで値段が付かないような残念レアのみのキューブ
レアらしい強さを見せるものから重すぎて使われないものまでレアにもいろいろあるよね。
神話レア…神話レア?(二度見)
などで遊んでいました。
しかし、数か月前からこれらよりもはるかに出来のいいキューブを作れたので、最近はそれの調整ばかりしております。
この記事を書いているのも実のところ、その話がしたいだけです。
要はうちの子自慢です。
そのキューブのことを私は「部族キューブ」と呼んでいます。
どのような内容なのか説明しましょう。時は遡ってモダンホライゾン発売の頃、私は収録内容をみてこう思いました。
「多相が多いと部族カード入れやすいんだなぁ」と
多相はすべてのクリーチャータイプを持つため、マイナー部族のサポートカードにも反応してくれます。故に、セット全体で見ればそれほど多くない”熊”や”忍者”を参照するカードでも、多相を持つクリーチャーが多ければ十分に機能するカードとしてみることができるのです。
また、多相が存在することで生じる混沌とした盤面も心惹かれるものでした。
例えば上記のカードが揃えば、《第六隊の騙し屋》は熊なので《アイユーラ》によってカウンターを乗せることができ、忍者でもあるので《煙の覆い》を纏うことができるのです。
2マナ6/4飛行の忍者熊!テンション上がりますね
でも、もしここに 《浄化の光》があれば…?
エンチャント除去に申し訳程度のおまけがついたようなカードですが、先ほど現れた
強力な忍者熊こと《騙し屋》は吸血鬼でもあるので破壊されてしまうんですね。
多相が多い環境ならば、このようなリミテのサイドになりがちなカードが万能除去としてメインに採用されうるのです。
個人的にキューブドラフトの醍醐味はカードの評価ががらりと変わることにあると思います。
部族カードはそうでないカードに比べ、使える場面が限定的過ぎてあまり評価されていないことが多いため、それらを再評価できるという点でも部族キューブは非常に独特な環境を作れたと思います。
これを読んでいる貴方も、自分の好きなカード、好きなキーワード能力等が輝くようなキューブを作って遊んでみてはいかがでしょうか?
ストレージの隅に埋まっている使い物にならないと思っていたカードが
「あれ?このカード強くね?」となる瞬間は格別の味わいですよ。
それではごきげんよう
ちなみにレアのみキューブで残念扱いだったハイソニアさんは部族キューブにおいても多相を倒せない残念っぷりを披露していました
<ゴルゴンです
<そっかぁ
6マナ以上のクリーチャーしかいないキューブとかなら活躍できるかもしれないね